妊婦さんと葬儀の言い伝え、心安らぐ昔ながらの知恵

妊婦さんの写真

新しい命を大切に育んでいらっしゃる皆さま、そしてご家族の皆さまにとって、妊娠期間は本当に尊く、ちょっぴりデリケートな時間でもありますよね。そんな中、もしも大切な方が旅立たれて、葬儀へと足を運ぶことになった時、「妊婦は葬儀に行かない方がいいって聞くけれど…」なんて、耳にしたことはありませんか?もしかしたら、少し不安に感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。
妊婦さんと葬儀にまつわる、昔から伝わる優しい言い伝えについて、お話しさせていただきます。科学的な根拠があるわけではないけれど、そこには昔の人々の温かい想いや、赤ちゃんへの深い愛情が込められているんですよ。

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🌙 心配の種?お腹の赤ちゃんに「死の穢れ」が憑く、という言い伝え

昔から、日本では葬儀の場には少し特別な「穢れ(けがれ)」があると考えられてきました。そして、その穢れが、まだお腹の中にいる小さな赤ちゃんに影響してしまうのではないか、という言い伝えがあります。

たとえば、こんな風に言われることがあります。

  • 赤ちゃんが病弱になるかも…:穢れに触れてしまうと、生まれてくる赤ちゃんが少し体が弱くなってしまうのではないか、と心配されたり。
  • 不運に見舞われるかも…:赤ちゃんのこれからに、良くないことが起きてしまうのではないか、というお話も耳にします。

これは、新しい命が無事に、そして健やかに育ってほしいという、親御さんや周りの方々の心からの願いや、愛情が形になったものだと感じています。科学的な説明が難しかった時代だからこそ、こうした言い伝えが、赤ちゃんの未来を案じる優しい気持ちから生まれたのでしょうね。

気になる?赤ちゃんにアザができる、という言い伝え

妊婦さんが葬儀に参列することに関して、特に「もしかして?」と気になるのが、「生まれてくる赤ちゃんにアザができる」という言い伝えかもしれません。

これは、葬儀の場の少し重い空気や、色合い(土や暗い色など)が、お腹の赤ちゃんに移ってしまい、それがアザとして体に現れる、と考えられていたからだそうです。青あざや茶色いあざなど、生まれつきのアザが、この言い伝えと結びつけられることがあったんですね。

もちろん、現代の医学では、アザのほとんどは皮膚の色素や血管の自然な状態によるもので、妊婦さんの行動が原因で後からできるものではないと分かっています。でも、昔の人々にとっては、目に見えない不安をどうにか解消したくて、このような言い伝えが語り継がれてきたのかもしれませんね。

大切な赤ちゃんを守るおまじない:お腹の鏡、そしてお塩と白い布

そんな不安や迷信から、昔の人はお腹の赤ちゃんを「穢れ」から守るための、いろいろな優しいおまじないを考えました。

鏡のパワー

手鏡の写真

お腹に鏡を入れる:一番よく知られているのが、小さな手鏡をお腹のところにそっと忍ばせておく、という習慣です。鏡は、古くから悪いものを跳ね返す「魔除け」の力があると信じられてきました。鏡の面を外側に向けて入れることで、穢れから赤ちゃんを守ってくれると言われています。まるで大切なお守りのように、服の下や腹帯の中にそっと入れると一般的にいわれております。

清めの優しい作法

  1. 白い布や晒しを巻く:鏡と同じように、白い布や晒しをお腹に巻くこともあります。白は、清らかで穢れのない色とされていますから、悪いものを払ってくれるという意味が込められています。
  2. お塩で身を清める:葬儀からお家に戻った時に、玄関をまたぐ前に肩にそっとお塩をまいて体を清めたり、お風呂に少しお塩を入れてゆっくり浸かったりする習慣もあります。これは、葬儀の場からもし連れてきてしまったかもしれない穢れを、お家の中に入れないように、そして自分自身を清めるための、優しい気持ちの表れですね。
皿に盛られた塩の写真

これらの習慣は、すべてが「大切な命を守りたい」という、温かい願いから生まれた、昔ながらの「おまじない」なのだと思います。

迷信の裏側にあるもの:深い親心と、妊婦さんへの思いやり

現代の私たちにとって、これらの言い伝えは「迷信だね」と一笑に付してしまうこともあるかもしれません。でも、その奥には、もっと大切な意味が隠されていると私は感じています。

  1. 赤ちゃんを守りたい親の深い愛情: 昔は、医療が今のように発達していなかったので、赤ちゃんが無事に生まれて健やかに育つことは、本当に奇跡のようなことでした。だからこそ、親はあらゆる方法で、大切な赤ちゃんを守ろうとしました。迷信は、そんな不安な気持ちを和らげ、少しでも安心を得るための一つの手段だったのでしょう。
  2. 妊婦さんの体調への優しい気遣い: 葬儀は、長時間にわたることも多く、心も体も大きな負担がかかります。特にお腹の大きな妊婦さんにとっては、立ちっぱなしだったり、座っている姿勢、焼香でかがむ動作なども、思っている以上に大変なものです。そして、大切な方を亡くした悲しみは、精神的なストレスとなって、体調に響いてしまうこともありますよね。こうした妊婦さんの心と体への負担を心配して、「無理はしない方がいいよ」という優しい気遣いが、迷信という形で伝えられてきた側面もあるのではないでしょうか。

大切なのは、ご自身の心と体に寄り添うこと

妊婦さんが葬儀に参列する際の言い伝えは、科学的な根拠があるものではありません。けれども、その背景には、新しい命を心から慈しみ、守ろうとする人々の深い愛情と、妊婦さんへの温かい思いやりが込められています。

もし、今、ご自身が葬儀への参列を考えていらっしゃるのであれば、何よりも大切なのは、ご自身の体調と気持ちを一番に考えることです。無理をせず、ご家族や周りの方とじっくり話し合って、ご自身が心から納得できる形で、故人様を偲ぶことができれば、それが一番だと私は思います。

そして、もし「少しでも安心したいな」と感じるようでしたら、昔ながらの「おまじない」を試してみるのも、心を穏やかにする一つの方法になるかもしれませんね。大切なのは、ママが心穏やかに、笑顔で過ごせることですから。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

川越市の市花ヤマブキをイメージしたオレンジの花のイラスト
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